「自己記録更新です。うれしい!
」秋田の男鹿半島をホームグランドで主にクロダ
イ、マダイそして熟女がターゲットの渡辺和幸さんは初の津軽遠征で84.5cmの
熟魚(?)を手中にして感激!

終始4号ハリスで通し63cmを手にしたのは地元・青森の長谷川一也さん。


今回はこの「黒島」周辺が好調だった。港方向から
権現崎先端方向に潮が流れ、その先端から南側の
釣り場はケンミになり、釣果が悪かった

私が乗ったのはちょっとオシャレ?な名前の「オリパの
ハナレ」という釣り場だが有望と思える沖向きは常に波
に洗われ、地方向きはまったく潮が動かずマダイは
40cm弱までで”完敗”

地元・青森を中心に東北の釣り場で活躍中のイケメンア
ングラー西和也さんは良型のクロダイをゲット!

クロダイ(49cm)を手にうれしそうな北村則康さんだが
実は2発の大バラシを・・・「2号でマダイ?・・・竜飛の
マダイをなめんなよ」とそのマダイが言ったとか?・・・

船釣りのお客さんが上げたのは30kgのマグロ!・・・
4号ハリスで4発バラシの○○さんは「おれがバラし
たのはコイツだ」・・・そんな訳あるか、アホ・・・

西和也さん、せっかくサポートして頂いたのに結果が出
せずにすみません。「カンダイではだめですか?」


 愛知、関東、福島、山形、秋田、そして青森と各地の仲間が青森県の津軽半島、竜飛岬の小泊漁港に集結した。狙いはもちろん80cmオーバーの大マダイでだれもクロダイなんてこの時点では頭にない。
 
漁師さんらしき人が私のところに来て・・・
 「釣りか、どこさからきだ?」と話しかけてきた。一応各地から釣りにきたことを説明したのだが、この漁師さんの言うことがまったく理解できない。
 東北にはよく通っているので他の仲間よりは少し分かるのだが年配の方と話すには通訳が必要だ。
とくに2日目に竿を出した「深浦」の船長にはまいった。磯替えをお願いして仲間と合流しようとしたのだか、言葉が通じず、隣の磯に降ろされた。その際にいろいろ話しかけられ、どうやらポイントを教えてくれているらしいのだが、まったく理解できない。こちらは標準語で話しているつもりなのだが、ここでは標準語も通じないのか?・・・今回ばかりはこっちの言うことも船頭には理解できないようだ。
 4時の出船で一番船は今シーズン、マダイの実績の高い「黒島」周辺に渡り、2番船はまだ竿が入っていないと言う権現崎の先端付近の釣り場に渡る。
 私は地元、青森で活躍中の若手、西 和也さんに「足場のいい磯をお願いします」とリクエストして、「オリパのハナレ」と言う、洋風(?)な名前の磯に渡る。沖向きがポイントと聞き、見に行くと、確かに平らで足場は良いのだが、ときどき波が足元を洗っている。せっかく良いポイントに案内して貰い申し訳ないが地方向きの船着場に釣り座を取った。
 釣り場の左右から、サラシが出て、わずかなからそのアワが出て行く。しかし、そのアワは30〜40m先で漂い溜まっている。どうやら潮は動いていないようだ。
 私の場合、まず足元付近から狙うパターンが多く、潮が効いていない場合は"際狙い"が多い。とくに大型のマダイの場合、磯ぎわの浅ダナでヒットさせたことが多く、潮に乗せて遠くまで流した場合、中小型は釣れるが大型を掛けたことがないからだ。
 まずはミチイト、ハリスとも3号でシマノの「極翔2−53」ウキはフィールドプラス(S) の0でスタート。しかし、潜り潮の中でもないのにウキが潜ってしまう?・・・G3に変えるがやはり潜ってしまう。どうやら塩分濃度が薄いようだ。雪解け水の多い日本海の春先ではよくあることだが、ここまで極端なことは稀だ。どうやら岩木山を源にする岩木川が流れ込む「十三湖」がここから南、7〜8kmにあり、この真水の影響のようだ。
 ウキをフィールドプラス(S) のBに替え、仕掛けを入れると3ピロのウキどめまで遊動して30cmほどシモリ、そのタナをキープして流れる・・・とは言っても潮ではなくサラシで流されるだけでエサのオキアミは残ったまま。すこしするとフグが釣れ始め、エサが残らなくなった。しかし、沖目、深ダナ、生オキアミから「くわせオキアミSP」や「むきエビ」などいろいろな手を尽くすがこの状態は変わらない。沖目よりも磯ぎわがエサ取りを避けやすいため、コマセを足元から5〜6m先に撒き、そのコマセの中にウキを入れ、磯ぎわにエサをそっと入れると、ときどきエサが3ピロほどのタナまで入る。そしてアタリ!・・・勢いよく下に突っ込むがゴボー抜きできるサイズ(37〜38cm)のマダイだ。
 この後、同サイズのクロダイを2尾連発するが、今日はクロダイを釣ると罰金と言われていたのでリリース。
そしてちょっと潮が動いた、とは言ってもせいぜい1〜2分でこの潮に乗せて流すと30cmほどのチャリコ、そして35cmがヒットするが、サイズはアップしない。この直後、対面の「オリパ」の先端で竿を出す長谷川さんの竿が大きく曲がる。そのやり取りから70cmオーバーかと思われたが63cmのまずまずのサイズだが4号ハリスでは物足りないと本人の弁・・・
昼近くになっても潮は止まったまま・・・睡魔が襲いウトウト・・・すると携帯の着信音で起こされる。
「寝てたら釣れないよ」と近くの磯の仲間・・・そしてまたウトウト・・・また携帯がなる。黒島の隣に入った北村さんからだ。
潮が早くて釣りになんないけどクロダイの50cm近いのを上げたよ、」
「潮が速い?・・・こっちは朝からぜんぜん動かないよ」
「港から岬の先端に向かって動いているよ、潮が緩んだときに釣れた」
「で、マダイは?」
「30cmのチャリコだけど2枚上げた。でも2発バラシた
「ウソ、何号で?」
「2号です」・・・この後、私はしばらく無言・・・そして「じぁーガンバってね」と携帯を切る。すると今度は庄内の番長からいつものバラしたコール。
「だめだ、4号通しでやってるんだけど、4発ヤラれた、どうしても獲れねぇー。死にたいですよ」
「4号なら切れないから首吊れば・・・でも4号で4発もかけるなんて腕上げたな」すると
「岡田さんに初めてほめられた」とすぐに立ち直る。この単純さが彼のいいところなんだが、それにしても番長から4号を切って行くとは恐るべし竜飛マダイ!・・・なんでも当て潮の根ぎわを3〜4ピロの浅ダナで狙って喰ってきたと言う。
その後、黒島のハナレに乗ったチームウキ工房秋田支部長の渡辺和幸さんが84.5cmを上げたと一報が入り、納竿して港に戻ると普段からタレ目の渡辺さんの目はさらに下がり、嬉しそうに微笑んでいる。
ここまで成長するのに何年経っているのだろう。熟女好きな渡辺和幸さんだから年老いたマダイのメスだろうと思ったがオスで精子を出している。これを見たダレかが・・・
「岡田さんみたいだ。」・・・
 なにはともあれ、初日は大成功で終了。翌日はさらにテンションがアップして津軽半島の最先端、裏竜飛に向かうが波が高く、渡船できないため、2時間近くかけて深浦に移動し、竿を出すがクロダイやチャリコは釣れたものの番長の教えで「当て潮の浅ダナ」を狙った佐藤昭広さんが4号ハリスを飛ばされただけに終わった。
 地元の西さんや長谷川さんの話では夏でも釣れるとのことなので、7月中旬にリベンジする予定だ。
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